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薬局に関するブログ


by o-kenko
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薬学夏の学校

去る8月29・30日の両日、九州・沖縄民医連主催の『薬学夏の学校』が開催され、沖縄民医連から10名で参加してきました。
この企画は毎年この季節に九州各県持ち回りで行われるもので、今年は全体で57人、うち薬学生14人薬剤師36人その他7人(講師含む)という参加者状況でした。

まず、各県福岡の民医連へ集合し、目的地までバスで移動。 約2時間の道のりを遠足気分でゴー!

ついた先は福岡県田川『源じぃの森』という宿泊施設。早速講演が始まりました。

初日1演題目は、崇城大学薬学部の森内宏志教授による『薬学「6年制」と薬剤師の姿(かたち)』で、いろんな視点から捉えることができる内容でした。6年制になったことで薬学部がどのように変わっていくか、薬学部は魅力的か、OTC薬剤師の今後の必要性、更には英語を習得することによって、薬剤師の活躍の場が広がることなど、興味深く聞くことができました027.gif
薬学夏の学校_c0050586_1504057.jpg


そして2演題目は、九州社会医学研究所の田村明彦氏(医師)による『医療現場からみえるもう一つの風景―なぜ今!炭鉱労働者にひろがった「塵肺(じんぱい)」―。

塵肺とは、粉じんを吸入することによって肺に生じた繊維増殖性変化を主体とし、これに気道の慢性炎症性
変化、気腫性変化を伴った疾病をいいます。DVDで患者の咳込む場面を見ましたが、苦しい。辛い。
苦しみに耐え難く、自ら命を絶つ人々も少なくはなかったようです。
患者の多くは炭鉱労働者で、過酷な労働状況で働いた挙句の果てに肺がんなどを患ってしまった結末。
明らかな労働災害なのに、労災認定がおりるまで患者やその家族には耐え難い過酷なたたかいがあったということです。企業の石炭生産を優先した結果で、安全管理を指導する立場の国に疑問を覚えます。近年の薬害肝炎や薬害エイズなんかもそうですよね。。。

さて、舞台変わって夜の交流会~060.gif

いやぁ~、かなり盛り上がっちゃいましたよぉ。ノリノリの大先輩がアグネスちゃんバリのモノマネで、会場を爆笑の渦に巻き込んでいました037.gif
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料理もおいしかった!
沖縄メンバーも大盛り上がり024.gif
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2日目はフィールドワーク。
薬学夏の学校_c0050586_1734546.jpg

これは田川市 石炭・歴史博物館の敷地内にある筑豊じん肺訴訟記念碑。
黒い二つの柱は「塵肺」となった黒い肺をモチーフとし、それぞれに意味を持つ柱です。
詳しくは http://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/sekitan/をご参照ください034.gif

来年は熊本・・・と言っていましたが、チラッと沖縄という話も005.gif

2日間の日程を通してとても学ぶことができたのをはじめ、自県のメンバーの結束力も強まったうえ、枠を超えて学生さんや民医連で働く仲間との交流ができたことも大きな収穫です053.gif


今後も続けていきましょうね~

本日は長々と綴ってしまいましたが、最後までお付き合いありがとございました!
by o-kenko | 2009-09-09 17:17